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  • 執筆者の写真higouti

Émile Chambon

更新日:2021年9月18日


エミール・シャンボンの画集のなかに白熊がいた。 寝苦しさに白熊を夢想しているのだろうか。

置時計の針は9時なのか、鏡のなかの3時なのか。 白熊も寝苦しそうである。


中原中也は白熊の詩を書いた。


 また今年(こんねん)も夏が来て、  夜は、蒸気で出来た白熊が、  沼をわたってやってくる。  (初夏の夜)


それから「女」を書いた。


 ああ 疲れた胸の裡(うち)を  桜色の 女が通る  女が通る  (中略)  疲れた胸の裡を 花弁が通る  ときどき銅鑼(ごんぐ)が着物に触れて  靄はきれいだけれども、暑い!  (夏の夜)


シャンボンの絵は助平である。 それで何も不足はない。










トラムに乗り合わせた女性をスケッチする情熱を、ぼくも欲しいと思う。



それにしても蒸し暑い。 さっき大雨が降った。

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