higouti2021年9月23日My Movie『背骨』 1994年/8ミリ/70分 脚本・監督 樋口達也 [出演] 長尾カナ、澤井進也、松永拓也 チャーミングな失敗作。 今思えば、相米慎二監督の影響もあるように感じる。 それにしてもカットのつながりが下手すぎる。 やり直し!
higouti2021年9月21日平岡瞳さん来る高円寺の展示に平岡瞳さんいらっしゃる。 ぼくはコロナ前から、もう丸3年くらいお会いしていない感覚だったけど、平岡さんは去年お会いしましたとのこと。 そうだ、正一&ダルマのおじさんぽ会でMAYAでの展示にお邪魔したのだった。 そして絵本にサインもしていただいたのだった。...
higouti2021年9月16日『旅』1960年7月号映画監督谷口千吉の北海道旅行記が読みたくて古い『旅』を購入。 谷口千吉・八千草薫夫妻の約2週間の旅。 昭和35年7月号だから、実際の旅程は昭和34年冬。 最も興味深かったのは、二風谷アイヌコタン訪問記。 道内で最もアイヌの原風景が残っているコタン(観光地化されていない)を訪...
higouti2021年9月14日相米慎二監督相米慎二監督没後20年というのは俄かには信じられない。 それでも『お引越し』を久々に見て、今の年齢で初めて分かること、共感できることの多さに、時の流れを… 今まで分かったつもりでいたのだろう。 『ションベン・ライダー』もそう。...
higouti2021年9月5日詩は美しい「生きて虜囚の辱めを受けず」で有名な「戦陣訓」は、1941年陸軍大臣東條英機が示達した訓令。 1882年の「軍人勅諭」とは異なる、あくまで陸軍の訓令。 この「戦陣訓」の校閲に島崎藤村が参加していた。 「文章のブラッシュアップを藤村先生は快諾してくださった。藤村ファンならすぐ...
higouti2021年9月3日及川恒平さん岡本忠成さんの人形アニメを見ていたら懐かしい歌声が聴こえる。 及川恒平さんの歌。 詩人がギターを弾いて歌っているような人。 恒平さんの歌はちょっとこわい。 季節はずれの風にのり 季節はずれの赤とんぼ 流してあげよか大淀に 切って捨てよか大淀に (面影橋から)...
higouti2021年8月27日Émile Chambonエミール・シャンボンの画集のなかに白熊がいた。 寝苦しさに白熊を夢想しているのだろうか。 置時計の針は9時なのか、鏡のなかの3時なのか。 白熊も寝苦しそうである。 中原中也は白熊の詩を書いた。 また今年(こんねん)も夏が来て、 夜は、蒸気で出来た白熊が、...
higouti2021年8月26日君は天然色モノクロ画像を一瞬でカラーにしてくれるアプリを教えてもらったので、叔父と叔母の写真でやってみた。 完全ではないけど、不思議だなあ。 叔父は8月6日の朝、広島崇徳中学の学徒勤労動員で爆心地に近い小網町の建物疎開作業に参加。 屋根の上での作業中に被爆。...
higouti2021年8月24日城と牢獄澁澤龍彦は、城と牢獄は互いに裏返しの関係であると書いた。 城は頑丈な牢獄であり、牢獄は囚人にとっての城なのだと。 ルイ王朝期、実際に城は牢獄だった。 バスティーユは初期は要塞であり、のちに監獄となった。ヴァンセンヌ城もそうである。...
higouti2021年8月19日二笑亭綺譚 昭和14年版『二笑亭綺譚』の昭和14年版には二笑亭内部の写真図版が収められているとのことで、古本で購入し(重版だからか安く買えた)、飽かずに眺めていた… …ら、表紙が千切れてしまった。 補修しなきゃ… とにかく80年も前の本を手に、式場隆三郎の文章を読みながら、谷口吉郎の図面でその場所...
higouti2021年8月19日藤戸竹喜展東京ステーションギャラリー『藤戸竹喜展』を見た。 藤戸竹喜さんは旭川近文で生まれ、阿寒湖で木彫師として活躍された方で、2018年に84歳で亡くなられた。 展覧会を見たのは2週間ほど前になるが、反芻しながら栄養をいただけているような気がする。 二体の熊の像があった。...
higouti2021年8月19日二笑亭へ行こう高円寺庚申通り商店街の吉野純粋蜂蜜店の建物は一風変わっている。 前衛的である。 吉野さんのお父上が、ある建築家と懇意になり、狭小地ではあるけれど、ひとつおまかせするから、と依頼した結果だという。 鉄材とガラス、コンクリートで出来た、縦長の箱、といった感じがする。...
higouti2021年8月17日釧路から釧路から時鮭とたらこが届いた。 めちゃんこうれしい。 そして、めちゃんこうまい。 たらこは生と焼きでいただいた。 今夜も食べちゃう。 ごちそうさまでした お気遣いいただき、ありがとうございました ʕ•ᴥ•ʔ
higouti2021年8月13日爆弾娘の優劣と生産性明るく陽気なベティ・ハットンは「爆弾娘」なんて呼ばれてハリウッドの人気女優であり歌手だった。 その輝かしいキャリアでも浮き沈みの激しい芸能界を渡っていくことが出来ず、1960年代にハリウッドを去ったとき、何度も死を考え、睡眠薬中毒になり、失意のどん底まで落ちた。...
higouti2021年8月6日メグ・ホソキさん中目黒dessinで開かれているメグ・ホソキさんの個展「TRÄUMERAI」へ。 素敵だった。 木の板で作られた人形に、お手製のドレスが着せられている。 人形への着彩はもちろん、ドレスもメグさんが手縫いで仕上げたものだそう。 人形はすべて同じポーズをとっている。...
higouti2021年7月31日仕事の絵、自分の絵「放浪画家」として世間で騒がれたとき、すでに山下清の放浪癖は止んでいた。 また旅に出たいとは思ったかも知れないけれど、「仕事」がそうはさせなかった。 展覧会は全国を回り、次々と依頼が舞い込んだ。 もうそうなると、「描きたい」ではなく、「描かせられる」になる。...
higouti2021年7月29日二笑亭気分芸術制作には 誰にでも何等かの形で 大なり小なり 二笑亭気分はなければ ならないと思ふ それは仕事に対する 愛着、集中、熱心、 無思忘我などだ これが撃つのである (木村荘八)
higouti2021年7月28日二つの笑い二笑亭で記念写真に収まる式場隆三郎。 高揚の笑みを浮かべる。 二笑亭の「二笑」とは、世の中にある二つの笑いを指す。 一つは、おれを笑う世間。 二つ目は、世間を笑うおれ。
higouti2021年7月27日新版 二笑亭綺譚去年、式場隆三郎の『二笑亭綺譚』の新版が出た。 そのうち買えばいいやと思っていたら、いつの間にか入手困難になっていた。 出版元も在庫切れ。 Amazonでは一時3倍の値が付いていたが、今では取り扱いなし。古本の出品もない。...